趣旨・概要
チラシPDF 3.1MB/1ページ異なる文化背景、病気、障害、ジェンダーや性、経済状態、その他さまざまな理由により、生きづらさを抱えるひとたちの経験は、社会の主流・標準(メジャー)となるものによって周辺化、不可視化されています。他方で、そのようなマイナーな位置において育まれてきた生き方は、社会の抱える根本の問題について、たいせつな気づきや生きるための知恵を与えてくれます。
本プログラムは、こうしたマイナーな生の引き受ける〈弱くあることゆえの知恵〉に着目し、それを受講者とともに見極め、さまざまなちがいが交差する社会における〈臨床〉つまり〈ひととひとのあいだ〉にうまれる知の覚醒をめざします。
(関連するテーマ:当事者研究、障害学、フェミニズム、ジェンダー・スタディーズ、セクシュアリティ/クィア研究、識字教育、マイノリティ文学、臨床哲学、多文化共生ほか)
到達目標(修了時に身に付く能力)
本プログラムでの学習を通して、以下の能力を身につけた方に修了認定証を授与します。
※構成科目の備考欄①~⑥と対応しています。
A 多様でマイナーな生の経験に根ざした臨床的知を涵養するために、
① 共感的に対話する(empathetic dialogue)
② 多彩な表現をともにかわちあう
③ 異なる社会的背景をわがこととして想像する
B 問題の当事者たちとともに変革(アクションリサーチ、インクルーシヴリサーチ等)に向かうために、
④ さまざまなちがいが交差する文脈を理解する(交差的な知のリテラシー)
⑤ ともに見、ともに聴き、ともに触れ、ともに動く(協働する)
⑥ 解けない問題をまえに、ねばりづよく実践をつづける力
カリキュラムの構成
臨床の知に関する総合的な学習のための〈選択必修科目A〉、基礎となる対話や実践知を習得するための〈選択必修科目B〉、多様なテーマについて考え表現するための知識や実践を学ぶ〈選択科目〉から構成されます。
〈選択必修科目A〉下記の2科目から2単位以上- 「横断術(当事者どうしの対話を学ぶ)」(当事者支援に関わるひとが対象)
- 「協働術B/マイノリティ・セミナー」(当事者に関わる幅広い活動を展開するひとが対象)
- 「対話術A」(一般学生対象)または「対話術B」(対人ケアにあたるひとが対象)
- 「訪問術E(マイノリティ・ワークショップ)」または「COデザイン演習(マイノリティ・ワークショップ)」
- COデザインセンター開講コミュニケーションデザイン科目より関連科目(以下参照)
- 「臨床哲学演習」(文学研究科)、「共生の人間学特講Ⅱ」(人間科学研究科)
履修対象者
学部5年・6年次、修士・博士(B5,6・M・D)
修了要件
8.0単位以上
選択必修科目A2単位以上と選択必修科目B2単位以上を含む8単位以上を修得すること。
履修資格・条件
とくになし。
前提知識の目安
前提知識は不要です。文系理系を問わず様々な分野の学生の受講を期待します。
本プログラムの説明会など
説明会
4月10日(月) 18時半〜19時
対面参加:COデザインスタジオ(豊中キャンパス、全学教育総合棟1)
お申込み:高度副プログラム「社会の臨床」説明会申込フォームより
問い合わせ先
COデザインセンター
Tel: 06-6850-6111(代表)
Url: https://cscd.osaka-u.ac.jp/contact/
構成科目(大学院生)
時間割 コード |
必修科目 | 単位 数 |
開講 学期 |
曜日 時限 |
開講部局 (課程) |
開講状況 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
211748 | 共生の人間学特講II | 2.0 | 秋~冬学期 | ㊌4 | 博士前期課程 | ④ |
3B1206 | ライティングA(クリエイティヴ・ライティング) | 2.0 | 春~夏学期 | ㊎5 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1301 | 身体表現術 | 1.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1303 | 感性表現術B(創作ワークショプ/音楽) | 1.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1304 | 感性表現術C(創作ワークショプ/ダンス) | 1.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1307 | 表現術B(芸術と社会包摂) | 2.0 | 通年 | ㊋4、他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ③④ |
3B1514 | 医療協働術(サイコオンコロジーと健康心理学) | 2.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ⑤ |
450401 | ジェンダー・セクシュアリティ研究基礎講義 | 2.0 | 春~夏学期 | ㊎4 | 博士前期課程 | ④ |
458205 | 臨床哲学講義 | 2.0 | 秋~冬学期 | ㊋3 | 博士前期課程 | ④ |
458207 | ジェンダー・セクシュアリティ研究基礎演習 | 2.0 | 秋~冬学期 | ㊎3 | 博士前期課程 | ④ |
時間割 コード |
選択必修科目A | 単位 数 |
開講 学期 |
曜日 時限 |
開講部局 (課程) |
開講状況 備考 |
3B1106 | 対話術特論A(当事者との対話) | 2.0 | 冬学期 | ㊊5、㊊4 | COデザインセンター コミュニケーションデザイン科目 |
2023年度 不開講 |
3B1502 | 協働術B(マイノリティ・セミナー) | 2.0 | 秋~冬学期 | ㊎5 | コミュニケーションデザイン科目 | ①③④⑥ 選択必修Bを受講後に受講するのが望ましい |
3B2505 | COデザイン演習(マイノリティ・セミナー) | 2.0 | 秋~冬学期 | ㊎5 | COデザイン科目 | 2023年度 不開講 |
3B2608 | 横断術(当事者どうしの対話を学ぶ) | 2.0 | 集中 | 他その他 | COデザイン科目 | ①③④⑥ 選択必修Bを受講後に受講するのが望ましい |
時間割 コード |
選択必修科目B | 単位 数 |
開講 学期 |
曜日 時限 |
開講部局 (課程) |
開講状況 備考 |
3B1115 | 対話術A(哲学対話入門) | 2.0 | 春~夏学期 | ㊊5 | コミュニケーションデザイン科目 | ① |
3B1116 | 対話術B(ケアと探究のための対話) | 2.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ① |
3B1404 | 訪問術E(マイノリティ・ワークショップ) | 2.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ③⑤ |
3B2401 | マイノリティ・ワークショップ | 2.0 | 春~夏学期 | ㊎5、㊎4 | COデザインセンター COデザイン科目 |
2023年度 不開講 |
構成科目(学部生)
時間割 コード |
必修科目 | 単位 数 |
開講 学期 |
曜日 時限 |
開講部局 (課程) |
開講状況 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
3B1206 | ライティングA(クリエイティヴ・ライティング) | 2.0 | 春~夏学期 | ㊎5 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1301 | 身体表現術 | 1.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1303 | 感性表現術B(創作ワークショプ/音楽) | 1.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1304 | 感性表現術C(創作ワークショプ/ダンス) | 1.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ② |
3B1307 | 表現術B(芸術と社会包摂) | 2.0 | 通年 | ㊋4、他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ③④ |
3B1514 | 医療協働術(サイコオンコロジーと健康心理学) | 2.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ⑤ |
時間割 コード |
選択必修科目A | 単位 数 |
開講 学期 |
曜日 時限 |
開講部局 (課程) |
開講状況 備考 |
3B1106 | 対話術特論A(当事者との対話) | 2.0 | 冬学期 | ㊊5、㊊4 | COデザインセンター コミュニケーションデザイン科目 |
2023年度 不開講 |
3B1502 | 協働術B(マイノリティ・セミナー) | 2.0 | 秋~冬学期 | ㊎5 | コミュニケーションデザイン科目 | ①③④⑥ 選択必修Bを受講後に受講するのが望ましい |
時間割 コード |
選択必修科目B | 単位 数 |
開講 学期 |
曜日 時限 |
開講部局 (課程) |
開講状況 備考 |
3B1115 | 対話術A(哲学対話入門) | 2.0 | 春~夏学期 | ㊊5 | コミュニケーションデザイン科目 | ① |
3B1116 | 対話術B(ケアと探究のための対話) | 2.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ① |
3B1404 | 訪問術E(マイノリティ・ワークショップ) | 2.0 | 集中 | 他その他 | コミュニケーションデザイン科目 | ③⑤ |
※学生は、上位課程の科目を履修できません(例えば、博士前期課程の学生による博士後期課程科目履修等)ので、
履修対象者が複数の課程にわたる場合は、科目構成等に留意ください。
※学生向け案内冊子の原稿作成にあたり、同一の項目については本提案書の記載事項をそのまま流用しますのでご留意ください。
- 備考欄①~⑥:上記 到達目標①~⑥ と対応
- 各授業科目の講義日程及び講義室、集中講義の講義日程については、KOANからシラバスを参照してください。