キャリア形成支援
キャリア講演・ワークショップ
@吹田キャンパス 産学共創A棟 開催報告
担当教員
- 山崎 吾郎(COデザインセンター)
- 大谷 洋介(COデザインセンター)
- 小川歩人(国際共創大学院学位プログラム推進機構)
はじめに
「社会と知の統合」を実現するイノベーション博士人材フェローシップでは、フェロー生のキャリア形成支援を目的としてさまざまな活動をおこなっています。
今回、博士号取得者のキャリアについて具体的に考えながら、自身の専門性と社会との接点を考えていくためのステップとして、
2023年1月20日(金)に株式会社アカリクより、平田佐智子氏、神中俊明氏に講師を依頼し、博士フェローシップ学生向けキャリア支援講座ワークショップを実施しました。
内容
今回の講座は、前半を平田氏による博士号取得者のキャリア形成に関する講演、後半を神中氏によるワークショップという二部構成でおこなわれました。
講演では、大学院時代から博士号を取得し、ポスドク時代を経て、民間企業へと活動の場を移していくプロセスについて具体的に平田氏のキャリアを例にお話しいただきました。
博士号取得者のキャリア形成と一口に言ってもなかなか一般的な回答はしづらいですが、提示される具体的なキャリアについてお話を聴きながら、博士課程で得られるものや、社会のなかで評価されるのかを発見していくプロセスはそれ自体興味深く、質疑応答も盛り上がりました。
ワークショップでは、ジョブ型研究インターンシップを例に取りつつ、自身の関心や専門研究と社会課題を結びつけながら、関連する組織やインターンシップを検討するワークがおこなわれました。
「社会と知の統合」フェローシップでは、自身の基盤となる専門分野に対する高い知識・研究能力を社会へ繋げていく資質を求めています。
本ワークショップを通して、さまざまなフェローシップ生とディスカッションをおこなうなかで、知の力、発見する力、解決する力、実践する力について改めて捉え直し、自身のキャリアについて考える機会になりました。
また、アカデミアに進む研究者こそ、大学から社会に出ていく多様な学生に対して進路指導をできるようなキャリアについての理解を得た方が良いという話もあり、改めて多様な参加者に対するキャリア教育の重要性を実感できました。
講座に参加した学生からは
「実際にキャリアを考える必要性もわかったし、行動しようと思えた」
「リアルなキャリアの話で転職理由も含め大変参考になった」
「自身の専門以外の課題に取り組む機会を得られて、逆に他分野の方の視点から見た自身の課題の像もえられた」
といった声が聞かれました。
まとめ
今回の講座では東京外国語大学の多文化共生イノベーション研究育成フェローシップからの参加者も加わりつつ、対面実施で貴重な交流の機会ともなり、セミナー終了後も意見交換をおこなう参加者の姿もありました。社会と知の統合フェローシップでは、多様なバックグラウンドをもつ参加者の交流の機会としても有意義なキャリアイベントを今後も続けていく予定です。