大阪大学
トランスファラブルスキル講座
CO

ACTIVITY REPORTS

活動報告

2021年9月25日(土) 公開

キャリア形成支援
トランスファラブルスキル講座
@オンライン 開催報告

2021年9月25日(土)
担当教員
  • 大谷洋介(COデザインセンター)
  • 松本文子(社会と知の統合フェローシップ)

はじめに

「社会と知の統合」を実現するイノベーション博士人材フェローシップでは、フェロー生のキャリア形成支援を目的として2021年9月25日(土)にトランスファラブルスキル講座を実施しました。

近年、高度人材の需要増大とともに、企業等において博士人材の価値が再評価され、博士人材のキャリアパスが多様化しはじめています。本学においてもリーディング大学院等の修了生が非研究職として企業や行政に就職し活躍する例が出てきており、博士課程の学生においては、研究職のみならず様々な進路を視野に入れたうえで自身のキャリアを描いていくことが求められています。

博士人材として社会に出る第一歩を踏み出すためには、俯瞰的視点をもって「博士人材」とはなにか、その価値がどこにあるのかを知っておくことが重要になります。研究活動の中で自身がどのようなスキルを身につけ、それが他の分野でどのように役立つのか、人材マーケットにおける自身の位置づけを把握するための端緒として本フェローシップでは「トランスファラブルスキル講座」を開催する運びとなりました。

内容

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トランスファラブルスキル(以下TFスキル)とは、あるひとつの文脈で学んだスキルや能力のうち他の分野においても活用・応用可能であるものを指します。博士号取得までの過程では論理的思考力をはじめとした様々な汎用性の高いスキルが身につくと言われています。これは自覚の有無にかかわらず研究活動の中で身につくとされていますが、予め知識を得ておくことで学修効果を高め、また自身の能力を他者に説明することが出来るようになります。

今回の講座では株式会社イノベーターズ・キャリア・サポート(ICaS)代表取締役 松尾誠二氏に講師を依頼しました。ICaSは全国の研究型大学を対象に博士人材と企業とを繋ぐ事業を手がけており、代表の松尾氏は博士後期課程学生の就職状況や企業において求められるスキルや人材像に精通しています。コロナ禍の影響によりオンライン開催となりましたが、TFスキルに関する基礎知識の導入を中心に、ケースワークを含めた学修(下表)を3時間に渡って実施しました。

ケースワーク1 博士後期課程学生の学生がうまく研究を進められていないケースを読み課題を抽出
講義 代表的なトランスファラブルスキル(TFスキル)の紹介
博士人材のTFスキル
博士の多様なキャリアと事例に見るTFスキルの有効性
TFスキルを期待する企業、人事担当者の声
ケースワーク2 管理職の視点から複数の研究人材を評価
ケースワーク3 自身が特に伸ばしたいTFスキルとその学修計画

まとめ

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本フェローシップではこれを契機として、フェロー生のキャリアパス開拓に資する取り組みを進めていきます。本フェローシップにおけるキャリア形成支援の目的はフェロー生が視野を広げ、多様な可能性の中から能動的にキャリアを選択できるようサポートを行うことにあります。フェロー生には、アカデミアのみならず多様な業界の特徴や求められるスキルを把握した上で、自身の興味、特性、特長と社会の要請を踏まえたキャリア選択をできるようになっていただきたいと思います。

参考URL

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