大阪大学
ENTRY
CO

REPORT

イベントレポート

2022年8月26日(金) 公開

STiPS Handai研究会 レポート
シリーズ 「科学技術×公共政策(2022年度夏)」 #1 原子力政策の歴史から学ぶ科学技術と日本社会の構造

2022年7月4日(月)に、科学技術に関する公共政策の特徴を、具体例を通じて学ぶセミナーシリーズ「科学技術×公共政策(2022年度夏)」の第1回「原子力政策の歴史から学ぶ科学技術と日本社会の構造」を開催しました(授業「科学技術と公共政策B」の一環として開催)。

<開催概要>

  • 第101回STiPS Handai研究会
  • 題目:シリーズ 科学技術×公共政策(2022年度夏) #1 原子力政策の歴史から学ぶ科学技術と日本社会の構造
  • ゲスト:鈴木 達治郎 氏(長崎大学核兵器廃絶研究センター 教授)
  • 日時:2022年7月4日(月)15:10〜18:20
  • 場所:対面形式(大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構ステューデント・コモンズ2階 セミナー室C)とオンライン形式の併用
  • 対象:SciREX人材育成拠点で学ぶ学生や関連する教職員、大阪大学の学生
  • 参加費:無料
  *大阪大学COデザインセンターが開講する2022年度夏学期授業「科学技術と公共政策B」(担当:渡邉 浩崇)の一環として開催。


この日は、講師や司会進行、授業の履修生の一部のみ、豊中キャンパスの教室に集い、その他の参加者はオンラインでの参加となりました。授業の受講生に加えて、大阪大学の教職員や学生など計18人が参加しました。

IMG_5317.JPG


今回は、長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎教授をゲストにお迎えしました。戦後日本の原子力政策について、ご講演いただきました。

研究会の前半は、日本の原子力政策や体制の歴史とともに、事例として、高速増殖炉(FBR)の開発と挫折、青森六ケ所村再処理問題、福島原発事故と核燃料サイクル見直し論議、福島原発事故後の原子力政策などについて、ご説明いただきました。

後半は質疑応答とディスカッションを行いました。
鈴木教授が提示された論点、「国内外の情勢が大きく変わってきているのに、なぜ原子力政策は根本的に変化していないのか」、「国の研究開発政策、科学技術政策の中で、原子力の研究開発は特別なのか、特別である理由はあるか」、「福島事故の教訓を日本は学んでいると思うか」などについて、参加者からは様々な意見や関連した質問が出されました。

終了後には、参加者から次のような感想が寄せられました。
(*読みやすくするために、実際に届いた文章に編集を加えて掲載しています)

「科学技術リスクと社会との信頼関係を調整するためには、政策策定の透明性が重要であると感じました。」
「原子力のような科学技術に関して、信頼できる情報とは何かを考えさせられ、信頼できる情報を発信することの重要さと難しさを感じました。」

  • Access
  • Contact us
  • Facebook
  • Instagram