参加レポート
AI in University Education(AIを使った大学教育の可能性)
COデザインセミナー
英国University College LondonからLuckin教授をお招きし、教育、特に高等教育におけるAIの応用の可能性についてお話をしていただきました。
<開催概要>
講師:Professor Rose Luckin
Professor of Learner Centred Design, UCL Knowledge Lab, UCL Institute of Education, University College London
日時:2018年6月11日(月)14:00~16:00
会場:大阪大学 豊中キャンパス サイエンス・コモンズ スタジオA
対象:大阪大学学生(学部学生・大学院生)/大阪大学教職員/一般
主催:大阪大学COデザインセンター
共催:大阪大学全学教育推進機構教育学習支援部
(写真提供:全学教育推進機構)
AIとオートメーションの普及により、近い将来、私たちの雇用や労働の状況が大きく変化するということは、多くの議論の対象となっています。
またこれらは、あらゆる教育セクターに対しても、非常に大きな影響を与えると考えられています。
それでは、高等教育はこの事態にどのように対応すべきなのでしょうか?
今回のセミナーのテーマは、AIとオートメーションが引き起こす教育現場における変化の波に対し、教育者としてどのように対応するべきか、というものでした。
Luckin教授が注目したのは、教えられたことを型通りに処理する以上の能力を学生が身につけることの必要性と、それを実現する教育をより効果的に行う上でAIはどのように役立つのか、という点です。
さらに、現在行われている知的活動のうち、どの領域を人間の手からAIに移行するのが妥当なのか、また、それが高等教育の教育者にとって何を意味するのかについても、検討がなされました。
AIテクノロジーから最大限の利益を得るために、私たち人間の持つ知性をどのように活用するべきなのか。Luckin教授はAI、教育、学習科学の研究を引き、問題提起と提案を行いました。
会の最後には、参加者との活発なディスカッションも行われました。
COデザインセンターでは、他部局と連携し、今後もこのような機会を積極的に提供していく予定です。
(森川優子 COデザインセンター特任研究員)