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イベントレポート

2018年2月 5日(月) 公開

第二回 豊中地区 研究交流会
「文×理『知』の融合」会場レポート(3)

去る2018年1月10日に
大阪大学豊中キャンパス 南部陽一郎ホール にて行われました
第二回豊中地区 研究交流会
「文×理『知』の融合」

会場の様子をレポートする、第3回目です。

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今回取材させていただいたのは、
根岸 千悠 先生(全学教育推進機構 教育学習支援部 特任助教)です。


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根岸先生のお取り組みについて
お話を聞かせてください。

「全学教育推進機構 教育学習支援部では
授業コンサルティングを行っています。

授業コンサルティングとは
FD担当者と
授業ご担当の先生が
一対一でディカッションすることをとおして
よりよい授業を目指す、という取り組みです。」


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具体的にどのようなことをするのでしょうか?


「最初に、私たちは
授業を担当する先生が
どのような悩みをもっているのか
そもそもこの授業の目標は何か
何をもって到達度をはかるのか
などについて
じっくりとお話を伺います。

その上で
授業の『中間期』
つまり、15回の授業であれば、6、7回目に
学生のヒアリングを行います。
実際に、FD担当者が授業の教室に入って
直接学生の生の声を聞く、というものです。

FD担当者は
先生の授業で
学びを促進したものは何か
逆に
もし学びを阻害したものがあればそれは何か
どうすれば授業がもっと良くなるか
ということについて
学生に紙に書いてもらったうえで、
直接話を聞きます。

そして、その内容を
授業を担当している先生に
フィードバックするのです。」


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ちょうど、授業の
折り返し地点にあたるタイミングで
学生ヒアリングを行うのですね。

「そうです。
授業の中間期に行えば
授業を担当している先生は
学生からの声を
その後の授業に生かすことができますよね。

それが
授業の最後に行う授業評価アンケートとは
異なる点です。」


FD担当者という
第三者が入って学生ヒアリングを行うことで
授業を担当している先生では引き出せない学生の声を
聞くこともできそうですね。


「そうなんです。
実際、その点に関しては
このプログラムを利用した先生方から
評価いただいています。」


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現在、
授業コンサルティングは
新規の授業構築のために利用するパターンと
何度も行なっている授業のさらなる改善のために
利用するパターンの両方があるとのことです。


全学教育推進機構では
上記以外にも
教員や大学院生向けに
様々な取り組みを行っています。


〈大学教員向け〉
■FDセミナー、ワークショップ
授業設計や教育技法、学習評価など、教育学習に関わる様々なプログラムが
2時間程度のセミナーから2〜4日間のワークショップまで
年間通して提供されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。


〈大学院生向け〉
■大阪大学未来の大学教員養成プログラム
大学教員を志す大学院生を対象とした大学院等高度副プログラム。
大学教員の公募の際に求められる、シラバスや、模擬授業、教育に関する抱負等について
体系的に学ぶことができます。
詳しくは、こちらをご覧ください。

その他、ワークショップなどの情報は、
Facebookページで随時発信しています。

根岸 先生
お話をお聞かせいただき
ありがとうございました!!


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第二回豊中地区 研究交流会「文×理『知』の融合」
そのほかのレポートはこちら↓からどうぞ。

(1)理学研究科大学院生 中沢 遊 さん インタビュー
取り組んでおられるミューオンのご研究についてだけでなく、物理の魅力についてもお話くださいました。

(2)法学研究科 助教 醍醐 龍馬 先生 インタビュー
高校の日本史の教科書で学ぶ「樺太千島交換条約」。日本側の視点だけでなくロシア側の視点も把握しつつ交渉の細部を描きなおす先生のご研究が注目されています。

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昨年度(2017年度)の
第一回豊中地区 研究交流会「文×理『知』の融合」
レポートはこちら↓からどうぞ。

(1)理学研究科大学院生 澤さん、石堂さんインタビュー
超文系の取材者に、大学院生の方々がわかり易く丁寧に説明してくださいました。

(2)経済学研究科 准教授(当時)松村 真宏 先生インタビュー
話題の「仕掛け学」について、お話を伺いました。

(3)基礎工学研究科 助教 大谷 智仁 先生インタビュー
心臓の一部「左心耳(さしんじ)」のご研究について。未来の人間ドックが変わるかもしれません。

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