大阪大学
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共創イノベーションセミナー

2017年9月29日(金) 公開

COデザインセンター共創イノベーションセミナーシリーズ
地域イノベーションの共創:ドイツの事例から考える

「COデザインセンター共創イノベーションセミナーシリーズ」は、社会の中で求められる変化や価値をどのように生み出すことができるのか、いろいろな人とともに考える機会を持つという趣旨で企画されたセミナーシリーズです。

2017年6月6日(火)18時30分より、グランフロント大阪北館タワーC 8階 ナレッジキャピタルカンファレンスルーム(RoomC03)において、COデザインセンター共創イノベーションセミナーシリーズ「地域イノベーションの共創:ドイツの事例から考える」を開催しました。学内外から約40人の方にご参加いただきました。

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「地域イノベーションはこれから日本が取らなければならない選択肢の1つである」ということが、本セミナーの趣旨でした。COデザインセンター 特任教授/リヨン大学 名誉教授のAlain-Marc Rieuの発表では、日本の産業政策を振り返り、方向性の転換が必要であることが議論されました。具体的には、日本はエネルギー問題をはじめとする社会の制約や課題を技術開発で克服するという「代替可能な原則」にのっとった産業政策により経済成長を遂げてきましたが、福島の事故が示すように自然環境は必ずしも技術によって代替できるものではなく、政策の原則を転換する必要があるという内容でした。

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ドイツのフレドリッヒ・シラー大学からお招きしたUlrich Hilpert教授からは、連邦制をとり地方分権が進むドイツでは各地・各セクターの特質やニーズに合わせた産業政策と結果としての地域イノベーションが起きているという事例をご紹介いただきました。

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講演後は多様なアクターの協働の在り方や、ドイツの産業政策から日本が学べること、などについて活発な議論がなされました。地域とは行政区や地理的空間ではなく、ニーズや特性に応じた多様なアクターの協働によって定義されるものです。地域イノベーションの共創には様々な知見や人材を蓄積する大学の果たす役割が大きいのではないか、ということが議論されました。

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