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「文化」概念の検討:連続講義
解説:池田光穂
文化とは、人間が後天的に学ぶことができ、集団が創造し継承している(いた)認識と実践のゆるやかな「体系」(ないしは、そう理解できる概念上の構築物)のことであると、とりあえず定義しておきます。
しかし、文化の定義について考えれば、考えるほど「文化」が何をさすのかわかならなくなります。その理由は、人々が考える文化の定義がきわめて多様であるからです。結論から先に言えば、文化には決定的な定義がないということです。
にもかかわらず「文化の定義」にかかわる議論は必要です。なぜなら、文化の定義を考えることは、人間の創造的営みの意義とその多様性について考えることにほかならないからです。
このことは、文化人類学者のみが(特権的に)文化の定義に携わることができるという〈文化の番犬〉(C・ギアーツの用語)的な議論を意味しません。文化は21世紀を生きる我々には、きわめて重要な問題提起を孕んでいると思われるからです。
以下に挙げる解説は、その議論のための資料です。